ローカルSDGsリーダー養成講座
この講座ではローカルSDGsリーダーを養成します。
ローカルSDGsリーダーとは、持続可能な社会を創るため、地域の資源や課題、現状を理解し、多様な人たちと共に、地域の活動や事業を創造する人材のこと。また、環境の観点だけでなく、福祉(社会)や経済の継続性も考え、地域経済の循環や人々の暮らしも考えた事業の構築やサポート、アドバイスをできる人。そして、長期的にプロとしてその知識や能力を地域や社会に還元していこうと考えている人です。
今の社会が求めるローカルSDGsリーダーになるためのスキルやノウハウが短期集中で学ぶことができます。
また、講座で学ぶだけでなく、やりたいことの実現に向けたサポートとしての個別相談や 修了後 必要な方は活動場所の紹介や活動のフォローアップも受けることができます。
イベントスケジュール
「どんな講座なの?」「どんなことが学べるの?」など、ローカルSDGsリーダー養成講座のことをもっと知りたいという方に向けて、講演付き説明会を予定しています。どうぞご参加いただき、気になることをお気軽にお尋ねください。
本講座の特徴
地域のSDGsリーダーとして必要な知識やスキルを、動画視聴と各コース2日間の対面またはオンラインでの実践講座(計約9時間)で学び、地域の課題解決を担うリーダーとして活躍できる人材を目指します。
本講座で取り扱うテーマ
■共通講座1 「大きな歴史から読み解く地域社会の構造と社会課題とのつながり」(動画)
■共通講座2 「地域を視点に考える経済循環と地域資源、内発的発展」(動画)
■共通講義3 「ローカルSDGsリーダーの心構えと役回り」(動画)
《鳥の目コース》
理論 「データ活用の意義と方法」(動画)
実践1 「地域をデータから読み込む」
実践2 「地域課題や資源をデータから読み込む」
《虫の目コース》
理論 「地域の声を聞くためのヒアリングの意義と方法」(動画)
実践1 「ヒアリングの実践」
実践2 「ヒアリングの整理と活用法」
《さかなの目コース》
理論 「マップ作りの意義と方法」(動画)
実践1 「まちあるきと見たものをオープン地図に書き込む実践(OpenStreetMap)」
実践2 「オープン地図のデータを活用する(まちあるきマップメーカー)」
こんな人におすすめ
・地域課題の解決に取り組む方、新たに取り組みたい方
・地域課題の解決に取り組む方をサポートしたい方
・地域の資源を引き出した事業の立ち上げから継続的な仕組みづくりまでを学びたい方
・地域でネットワークを作り、地域活性化や事業推進を図りたい方
・地域で新しいビジネスを始めたいが何から手を付けていいか分からない方 など
ローカルSDGsリーダー養成講座 ポイント
1.社会課題を解決するコーディネーターとして、現在の社会構造の背景からしっかり学べます。
共通講座では、地域を見る目線として、現在の地域がどのような背景で作られてきたのか、その構造を歴史的背景や経済的な背景から学ぶことで、地域の資源や課題を掛け合わせたプロジェクトやビジネスにおいて、何が必要かを考え、地域の持続可能性を引き出すことができます。
2.ローカルSDGsリーダー養成講座では、下記のコースを開講します。
全てのコースで理論と実践を行うことで、ローカルSDGsリーダーに必要なスキルを習得します。
◎ 事業組み立てコース(事業の創造と評価) 開催準備中
◎ 住民主体コース(合意形成、ファシリテーション) 開催準備中
◎ 資金調達コース(地域経済循環とファンドレイジング) 開催準備中
3.動画視聴を取り入れることで、好きな時間、好きな場所で学ぶことができます
共通講座及び理論は動画視聴により、忙しい人でも講座に参加できるようにしています。さらに視聴のみでは、学びにくいため、動画視聴と共に課題(レポート)を提出することで学びを促します。また、各コースの講師には実践時に対面で、共通講座はレポートのやり取りで理解が難しかったところの質問やコメントをもらうことができるようになっています。
4.受講生に応じたフォローアップを行います
受講開始前から受講後までの間に、受講生の都合に応じた個別相談(約30分×2回)を受けることができます。団体や地域の伴走支援を行ってきたエコネット近畿のスタッフが、メンターとして各受講生に合わせて講座の活かし方を一緒に考えます。受講後に必要な方には、活動地域や団体の紹介やプロジェクト等の伴走支援を行うこともできます。
共通講座カリキュラム
◆開講オリエンテーション(録画視聴)
1.「大きな歴史から読み解く地域社会の構造と社会課題とのつながり」(録画視聴)
・南北問題の起源
・植民地支配の変遷
・グローバリズムの進展
・グローバリズムと地域社会
2.「地域経済循環の再構築」(動画視聴)
・地域資源
・資本主義経済システムは 地域をどのように扱ってきた?
・地域を視点に考える経済循環 ~行き過ぎた資本主義から片足を外すには~
3「ローカルSDGsリーダーの心構えと役回り」(録画視聴)
・ローカルSDGsリーダーの「役回り」
・歴史や構造的な問題と地域の持続可能性とのつながり
・ローカルSDGsリーダーの心構え
・チェンジエージェントになろう
共通講座 講師プロフィール
神田 浩史氏
京都市生まれ。噺屋。大学を卒業後、開発コンサルタント 企業で日本のODAによる農業開 発事業に関わる。退職後、NGOをベースに東南アジ アの農山漁村の調査やODA政策 のアドボカシー活動を展開する。 現在は、岐阜県垂井町に在住し、 揖斐川流域の循環型社会の再構 築を目指して(「穏豊社会」)、 NPO法人泉京・垂井で数々の事業を展開している。
菊本 舞
岐阜協立大学経済学部 准教授
金沢大学大学院社会環境科学研究科修了 博士(経済学)。金沢大学地域経済情報センター コーディネーター。岐阜経済大学地域連携推進センター コーディネーター等を経て、2011年より現職。専門は地域政策論。大垣市まちづくり市民活動育成支援推進委員会 委員長、NPO法人泉京・垂井 理事 等をつとめる
尾山 優子氏
(一社)環境パートナーシップ会議 理事・事務局長
財団法人、CSRコンサルティング会社勤務を経て 2014年からEPC。2017年4月より現職。 内閣府認定地域活性化伝道師。 これまで、SDGsを活用した環境課題と社会課題を同時解 決するための民間活動支援事業、環境で地方を元気にする 地域循環共生圏づくりプラットフォーム事業を担い、環境 NPOの活動を支援。このほか公害資料館ネットワーク幹事。
各コースカリキュラム
<鳥の目コース>
鳥の目コースは地域をデータから把握するため、誰もが使えるオープンデータや分析ツールを用いて、地域の把握すること、地域の課題や問題を分析する力を養います。データを用いることで、地域の課題解決の方法の検討や共感を得ること、資金調達にもつながる可能性が広がります。理論だけでなく、実践を行うことで、自分でもデータを用いて地域を把握するスキルを身に着けることができます。
理論「データ活用の意義と方法」(録画視聴)約1時間
・データはなぜ必要なのか ・データの落とし穴
・データの探し方 ・データ活用方法
実践1日目 「地域をデータから読み込む実践」 (2時間30分)
・実際に地域をデータから読み込む
・データの読み込み方
実践2日目 「地域課題や資源をデータから読み込む」(2時間30分)
・課題や地域資源からデータを読み込む
・読み込んだデータの活用法
<虫の目コース>
理論「地域の声を聞くためのヒアリングの意義と方法」(録画視聴)
・なぜ地域の声を聞く必要があるのか ・ヒアリングのための心構え
・インタビュアーである自分を知る ・ヒアリングをするときの注意点とポイント
・ステイクホルダーの把握 ・ヒアリングの整理の仕方
・ヒアリングの活用方法
実践1日目 「ヒアリングの実践」 2時間30分
・ヒアリングの実践 ・ヒアリングの発表
・ヒアリングの振り返り
実践2日目 「ヒアリングの整理と活用法」 2時間30分
・ヒアリングの整理、分析の実践 ・ヒアリングの見える化
・ヒアリングを地域活動につなげる方法・事例紹介
<さかなの目コース>
理論「マップ作りの意義と方法」(録画視聴)約1時間
・地図(オープンデジタル地図)を使うことでの地域課題解の可能性
・紙の地図とデジタルの地図の違い
・オープン地図とは
・オープン地図を活用するときの注意点とポイント
・オープン地図の活用方法
実践1日目 「情報を地図に落とし込む実践」 2時間30分
・情報収集法
・地図への落とし込み方
実践2日目 「オープン地図の活用の実践」 2時間30分
・情報が入った地図から自分たちが使う地図の作成
・作った地図の活用事例や活用法の検討や事例紹介
※カリキュラムの内容は、予告なく変更になる場合があります。
各コース講師プロフィール
《鳥の目コース 講師》
志場 久起(しば ひさき)氏
認定特定非営利活動法人わかやまNPOセンター 副理事長・事務局長
和歌山県NPOサポートセンター センター長
1976年和歌山県海南市生まれ。和歌山大大学院修了。
生涯学習や社会教育の分野を知る事でまちづくりに興味を持つ。学童保育指導員を経て、2002年7月わかやまNPOセンターの事務局スタッフに就任。翌年から理事を兼任。2006年4月から和歌山県NPOサポートセンター副センター長、15年から4年間センター長として、県内各地でNPO設立支援や運営相談などを担当。2019年4月からセンター長と法人事務局長を兼務。
ほかに公共交通活性化や都市計画、まちづくりの活動にも取り組む。
行政等の協働研修において、公開されている各種データを活用し、地域の今と今後を意識した取り組みの必要性を訴える取り組みを進めている。
《虫の目コース 講師》
永橋 爲介氏
立命館大学産業社会学部 教授
京都大学大学院農学研究科修了 博士(農学)。カリフォルニア大学バークレー校客員研究員等を経て、2008年より現職。市民参加による環境基本計画策定コーディネーターや各自治体有識者委員等、「きく(聞く、聴く、訊く)力」、「眺める力」、「表現する力」の「3つの力」を駆使し、市民・行政・企業・NGO/NPO のパートナーシップによる持続可能な環境まちづくりの方法論の探求とその実践に尽力。
《さかなの目コース 講師》
坂ノ下 勝幸氏
一般社団法人OpenStreetMap Foundation Japan 副理事
特定非営利活動法人Code for OSAKA 理事
大阪情報コンピュータ専門学校 講師
地域情報を記録する手段として、自由な地図「OpenStreetMap」やフリー百科事典「Wikipedia」を編集するワークショップを継続して開催。また、ワークショップで記録したデータを活用する「十三アートフェスマップ」「くさつお宝マップ」「大阪思い出のこしマップ」などのアプリを開発する。誰もが自由に使える「オープンデータ」が活用され、縦割りから水平分業へと変化し、様々な方の想いが反映される社会を目指して悪戦苦闘中。
◎開講会場
鳥の目コース 対面(大阪市内)とオンライン開催
虫の目コース 対面(大阪市内)
さかなの目コース 対面(大阪市内)
定員 各15名
参加費
一般 ¥50,000
エコネット近畿会員 ¥45,000
2コース受講(一般) ¥83,000
2コース受講(会員) ¥78,000
3コース受講(一般) ¥108,000
3コース受講(会員) ¥103,000
※講座申込と同時に会員入会もいただけます。その場合は会費を別途ご請求させて頂きます。
《エコネット近畿会員に入会をご検討の方へ》
講座申込と同時に会員入会もいただけます。その場合は会費を別途ご請求させて頂きます。
<会員サービス>
・会員価格でのイベント参加
・個別相談対応(活動支援・助成金申請サポート等)
・メールニュース配信
・団体ホームページやSNSでのイベント情報等の広報協力
<会員種別・年会費>
正会員(団体・個人) 3,000円
正会員(企業) 20,000円
賛助会員(団体・個人) 2,000円
賛助会員(企業) 10,000円以上/年
※正会員は、法人運営に関わる会合(総会)での議決権を有します。
ローカルSDGsリーダー受講生の声
・具体的なケーススタディがあり理解が深まった。(匿名)
・例題を用いて、順序だてて説明してくださったので、理解が進んだ。(市民団体)
・講師の方自身の経験が反映されていたから、活用の仕方がよくわかった。(企業)
・リサーチャーとして、さまざまな社会課題の解決に貢献できるようにしたいと思っていたので、学んだことを非常に有効活用できそうです。(メディア関係者)
※この講座は様々な分野の市民団体・企業・自治体・地域おこし協力隊・JICA海外協力隊・フリーランスの方々を対象にしています。